土特 ー理科の知識の総完成について

今日、土特があって子供が持って帰ってきたテキストを見ていたのですが、理科の知識の総完成についてなかなかよくできていると思ったのでコメントします。

土特の理科については、平日の授業でやっているところとは別の単元を扱っており、授業とは異なる単元を扱うことで、通常授業とダブルトラックで復習が進むことを期待しているように思います。

単元的には、物理、化学、生物、地学と大きくは4つに分かれていますが、もう少し細かく分けると20単元弱くらいに分かれるのではないかと思っています。

物理 バネ、てこ、振り子、滑車、輪軸、音と光

化学 燃焼、気体、溶液、溶解度、中和反応

生物 植物、動物、人体

地学 天体(太陽、月、星)、天気、川/火山

これまでの土特の理科の進み方を見ていると、熱、植物1,植物2、岩石、人体と進んでいます。毎回行ってみないと何をやるのかがわからいのが特徴ですね。最初の2,3回は、平日の授業を遅れて追いかけて補習的な位置付けとして進めているのかと思っていたのですが、どうもそうではないようです。今の授業とはかぶらないような単元の進め方をしていますね。

知識の総完成は、兄の時には社会だけしかなかったので目新しいと思っていました。これもこれまでのところ平日の授業のポイントチェックとは異なるタイミングで知識の整理を進めているようです。

知識の総完成の方は、これまで植物1,2,3,4、人体と進んでおり、土特のメインの問題とリンクしているところもありますが、植物は深堀されていますね。ここもタイミングをずらし、違う角度で何回も触ることで知識の定着を図るということなのかと思っています。

理科の知識は社会と異なり、分野によって覚えることが多い分野とほとんどない分野が割とはっきりと分かれています。特にしっかりと分類をして覚えておかないといけないのは生物分野で特に植物、動物です。これを反映してか、植物の知識の総完成だけで1,2,3,4と4回分もありました。他方、人体は1回ですが、内容的には重要なことは全部網羅されていますね。天体、岩石、川も覚えておくべきことがありますが、また違うタイミングなのでしょう。化学は今回のテスト範囲の部分が一番正確な記憶が必要なものでした。これはまた忘れたころにやるのではないかと思います。物理は理解しておくことが重要であまり覚えることはないですね。

別にコアプラスのテストが平日の授業でありますので、これと合わせると、通常授業の内容、土特、土特の知識の総完成、コアプラスと4つの異なるタイミングで知識系は重ね塗りしています。理論的には、サピの理科の先生に言われた通り毎回しっかりと授業とその復習を行って小テストをこなしていれば、いつの間にやら知識が定着するということなんでしょう。

この知識の総完成の記載内容ですが、コアプラスは端的に一問一答形式での知識の確認をしているものですが、こちらはもう少し敷衍してその分野で重要となる事項をまとめている感じです。毎回の授業のテキストは相当細かい内容まで書いてあり、分量も多くなるため、知識として大切な部分を取り出してコンパクトにまとめています。

前回の社会の知識の総完成の際に、以下のようにコアプラスだけでいいようなコメントをしましたが、こうして回を重ねてみてみると生物分野や人体とコアプラスだと足りないところを補う位置づけを持たせており、実験手順や分類など厚めに書いてあるので、位置づけの差別化がされているように思います。

土特 社会の知識の総完成について

なお、理科についてはここまでガチガチにやらなくても、生物分野、天体、岩石、溶液の性質、以外はそんなに細かくないので忘れなないと思いますし、一問一答形式についてはコアプラスで大体網羅できるような気もしています。他方、実験方法など細かい記載もあるので思考系重視の傾向を補足する観点で授業と連動してコアプラスではカバーできない知識を固めるに役立つのではないかと思っています。

 

我が子の場合、理科はテキストをざっと一読して、分かっていたらすぐに問題演習をしています。問題が解けていれば定着している、間違えていたらその場所の解答の解説、テキストの該当部分を読んで確認。それでも分かっていないようだったら適宜説明をしています。この知識の総完成は、それとは別にすでに5年で一回回して知っている事項を独立して復習するにはちょうど良い感じです。

我が家では、前回社会の時に書いたと思いますが、この知識の総完成はコピーを取ってファイルして持ち歩けるようにしてあります。兄の時には社会しかなかったのですが、夏の時事データと合わせて入試直前期にはこの知識の総完成とコアプラスをひたすら回していました。サピックスの場合はまとまったテキストがないと、毎回のテキスト部分だけファイルしてもかなりな量となって振り返りほぼ不能なので、こうしたまとめがあると非常に便利です。

理科の場合はそこまでの細かな知識は必ずしも受験する学校によっては必要ないのかもしれませんが、近年の理科は難化傾向にある学校も増えているので、コアプラスだけだと内容が足りないことに対する一つの対策なのではないかと思います。

こうして物理的な資料としての形は整えておきますが、何より大切なのはこの知識をちゃんと子供が体系的に理解して知識を保持し続けること、もしくは忘れてもすぐに思い出せるようになっていることだと思いますので、毎週の勉強の中にルーチンとして組み込んで進めていってもらえればと考えています。

ただ、春期講習が連続であるのでちょっと週次の勉強リズムが崩れるのが心配ですが。。まだ先は長いので日々の継続を貫いてほしいところです。

 

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