国語の学習についての総括
国語については、小学校5年まではまあまあだったのですが、6年に文章が難化して客観、記述ともに失速した印象です。最終的には記述も含めて合格できたので何とかなりましたが、最後危なかったように思います。
我が子はほとんど読書をしないため、読解に対する不安がありました。読解力そのものはさほど悪くなかったのですが、語彙と読解スピード、記述力で最後苦労した印象です。
1.低学年時
- 漢字については、小学校6年までの漢字を読めて書けるようにする観点から漢字ドリルを6年生の分まで進めていました。小学校3年までの間に2周やりました。
- 語彙についても基礎的なものをやっていました。
- 公文も小学校6年までの範囲についてはやっていました。(小学校六年相当でやめたと思います。)
- 読書はほとんどしていません。
2.3,4年時
- 基本的には学校とサピの教材が中心です。
- サピのテキストについてAテキスト、Bテキストを丁寧に日を分けて復習していました。
- 四谷大塚の演習問題土日
- 日能研の漢字ドリルを見開き
- 国語の銀本を1つ読む
- 当時のテストはそこそこできていました。
3.5年時
- 4年生の2学期にやっていたと同じスタンスで勉強していました。
- 語彙は言葉ナビと語彙の問題集
- 漢字は日能研5年のもの
- 補充用に四谷大塚の5年の問題集
- 国語の銀本
- この時はまだ文章が本人にとって難しくなかったのかマンスリーでもそれなりに取れていました。
4.6年時
- 語彙は言葉ナビと問題集
- 漢字はサピのAテキストと課題、日能研
- 補充用の四谷大塚の問題は時間がなくてできなくなりました。
- 代わりに若杉先生の中学受験国語 記述問題の徹底攻略をやり、記述については栄光から練習しました。
- 銀本も過去問を始めたので下記の有名中で指定されたもの、秋からは志望校の過去問対応
- テストはいい時もあれば悪い時もあり、選択肢や文章の相性で結構点数が変動していました。
5.6年秋以降
- 基本的には、SSと過去問演習で手いっぱいでした。
- 開成対応は、SSと過去問で十分という認識でしたので、灘と筑駒対策を考えました。
- 客観問題のある学校については過去問をやりましたが、あまり芳しくなかったです。ただし、実際の制限時間よりも時間を取って長めの時間で解くと得点率が上がり合格圏内になったので、実際には時間を稼ぐために1,2問捨て問を作って割り切ることにしました。正直併願校の国語は割り切って、算数で点数を穴埋めすることにしました。
6.灘対策
- 一日目の語彙が関東にはない特殊な形式でしたので6年春から1回過去問を回しました。知識系なので時間はさほどかからないのですが、合格者平均が60点前後(満点で80点)のところ、最初は40点とかでひどい出来でした。20年分回して、語彙の問題集もやりましたが秋まではさっぱりでした。
- 2周目を始めるとともに、11月頃にサピから関西の灘用の語彙プリントをもらいそれを直前まで繰り返しやりました。また、過去問も20年分は繰り返してやり、直前はほぼ出たものは暗記した状態までもっていきました。結果、本番では60点くらいだったと思います。
- 二日目の国語は夏ごろに過去問を3,4年分解いたところ、関東の問題より簡単で素直な設定であることが分かったので、一旦止めて秋に時間のある時に追加で解いて直前までに10年分解きました。本番も合格者平均は超えていましたが、これは開成のSS対策で養われた記述力のおかげだと思います。
7.筑駒対策
- SSで開成と記述力講座で筑駒の過去のオープンがありそれで演習は積んでいました。また、過去問宿題でしたので演習は積んでいました。
- 11月くらいに答案の出来を見たところ、要素項目がシャープに書けていなくて危なそうだったので、文章のコアとなる対比構造、比喩、因果関係を中心に解説がしっかりしている筑駒の国語の模試の解答を参照しつつ、丁寧に解き直しを進めました。
- 12月、1月は開成はSSと冬期講習の演習に任せ、家では筑駒の模試や過去問の直しを丁寧にすすめたところ、なんとか受験者平均は超えてきそうなレベルに仕上がりました。
- 詩は、不安でしたが、筑駒の国語の入試形式と主題は割とはっきりとしていたのでこうしたタイプの問題が出たらこういうことを書くといい、という感じで慣れてもらいました。残念ながら本番の詩の出来はいまいちでしたが、1,2の文章は普通の出来でした。
8.まとめ
- 語彙と漢字は低学年から始めましたが、残念ながら本人の意欲が伴わず、身に付きませんでした。サピの小テストでペナルティに突き動かされて勉強したのが正直なところです。
- 読書が嫌いで本をほとんど読みませんでしたが、「正しく読む」トレーニングは別でサピやも四谷大塚の問題集を使ってトレーニング可能だと思います。ただし、読む速さ、知識量を考えれば、読書好きに越したことはない。
- 記述は語彙や論理構成能力が出るが、これもSSを通じたトレーニングで算数男子の我が子でも合格するところまでもっていくことが可能でした。
- なお、客観問題については、本来記述が書ければ逆に間違えなくなるように思うのですが、我が子の場合はできなくなりました。併願校対策においては、最後は時間を確保するために捨て問対応という手法に出て国語では勝負しないことにしてしのぎました。
- 灘は、1日目の対策が手間がかかりました。特に語彙力がない我が子の場合は大変でしたが最後は関西勢と同等のところまでもっていけました。
- 開成、筑駒は同じ記述でありながら求められるものが少し違う気がしたので調整を入れないと合わせきれない気がしました。我が子の場合は、途中から筑駒の国語に合わせに行ったので、開成の国語は前より悪くなるということが起こりした。本当に国語の実力があれば書き分けや、タイプに応じた対応ができたのでしょうが、張りぼての実力でしたので。。最後の冬季講習の量を一気にこなしたところでなんとか帳尻合った感じでした。

コメント
いつも大変参考になる記事ありがとうございます。
お時間がございましたら、6年時のリアルな睡眠時間をご教示いただければ幸いです。
テキストの量も多く、塾の終了時間も遅いことから、最近は大人並の睡眠時間になっています。親としてはどうにか睡眠時間を確保させてやりたいと思っているのですが、中学受験、特に6年生になると、睡眠時間が短くなるのはやむを得ないのかと思うところもございます。
ご子息は、大変優秀な方で、過去の記事を拝見しますと取り組まれていた問題の量も相当なものと思われますが、実際はどのくらいの睡眠時間を確保されていましたでしょうか?
すみません。気付くのが遅れました。4,5年と6年の春先までは朝6時から1時間ほど勉強していて、夜は10時には寝るようにしていましたが、だんだん難しくなってきました。11時となり秋は塾自体も授業が延びて、それからご飯、入浴となるので12時近くになっていました。それでも12時を超えて何かするということはなく寝るようにしていましたが、毎日8時間の睡眠確保は難しかったですね。子供は7時間くらいでも平気でしたが、週末は無理しないようにしていました。この時期は日曜は空けてておいて積み残し解消と空いたら半日くらいは自由にさせていました。そのうち取捨選択してバサッと切り捨てる必要が出てくると思います。もっと集中して手を広げなかったらもう少し余裕があったと思います。頑張ってください。