「マネするな危険」
秋に合格判定サピックスオープン、学校別サピックスオープンで受験する可能性があるところは可能な限り模試を受けました。渋谷幕張だけは、灘オープンと重なったために受験できませんでしたが、他塾の模試についても日程が合う限り6年時は受け、サピックス以外の受験者層での立ち位置も確認していました。
サピックスの模試の結果はこれまで記載どおりですが、他塾も同じようのもので算数の出来不出来でそれ以外はいまいちで順位がぶれていました。大体の立ち位置が分かったところで、合格力判定サピックスオープン、マンスリー、サピックスでのクラス・席次で判断される基礎学力とは別に、学校別の相性に関し、我が子について科目ごとに以下の分析をしていました。
1.算数
- 戦える。筑駒は思ったより点が取れていない。模試で全問手を出して解き散らかしており、時間制限から回答精度が下がり点数が取れていない可能性がある。
- 灘は受かるためには演習不足。過去問をやりこむ必要がある。
2.国語
- SSで記述対策をしているので記述は何とか持っていけるが、客観問題のウエイトが高い学校、語彙のウエイトが大きい学校は厳しい。
- 共学が厳しい。特に渋谷幕張の国語は対応できない可能性が大。
- 灘は、1日目の語彙が、関西の受験者平均を10点ほど下回っていてこのままだと厳しい。2日目は問題ない。
- 聖光は、語彙と漢字のウエイトが50点近くあり、客観問題もあるため、他の科目でこの失点をカバーできない可能性が高い。
- 開成はSSや過去問添削、模試を何回も受けているので何とかなる。
- 筑駒についても模試は悪くても過去問であれば受験者平均程度までは持っていけそう。
3.理科
- 渋幕、渋々については、模試だと難しい。実際の過去問であれば合格点は取れそう。
- 聖光は、やや危険。
- 開成は、知識で押されるとつらいかもしれない。天体をやりこむ必要あり。
- 筑駒は生物とばね、電気回路が取れていない。簡単な地学化学でも失点があり、改善の余地がある。
- 灘は未達。計算・思考系の演習不足
4.社会
- 渋幕特殊な問題は別として合格点は取れる。
- 渋渋は知識で押せる。
- 聖光も行ける。
- 開成は東京問題や細かいところを押さえる必要があるが行ける。
- 筑駒の社会が絶望的。正しいものを2つ、などの正誤判定でことごとくやられている。これを克服する必要がある。ただし、社会自体の知識がないわけではないのでカスタマイズの問題。
5.通常の戦略:「バランス重視で弱点補強」
- 算数がある程度とれるので、ある程度流す。
- 理科と社会の知識はSSやサピのテキストを復習して細かな抜け漏れを潰して固める。
- 国語についても記述についてはSS、過去問の解き直しで得点力をあげる。客観問題も過去問をやりこんで対応。
- とにかく4科目の失点要因を排除する。
- 灘は算数・理科がまだ足りていない中、現状の国語と社会の完成度を考えると危ないし、東京にあるわけではなく、実際に行くわけではないので貴重な1月に時間を使うべきではない。
6.我が家の方針:「算数で攻める」
子供の性格と過去の実績を考えて、ギャンブルになりますが「通常の戦略」ではなく「算数で攻める」とことにしました。
・1月の灘合格を目指す。算数、理科と国語の1日目をやりこんで灘を目指すことで算数と理科のレベルの底上げをする。
・共学校は、算数・理科の難度がそれほどでもないので、ここで稼ぐ。国語は過去問で点数が出ないことが分かったので、できないと割り切る。灘で底上げした算数・理科で乗り切る。
・聖光は、男子校で4科目バランス型。算数だけでは国語をカバーできない可能性がある。
・開成はこれまでの模試の結果、サピックスの対策で枠内に入ると判断。算数が難しい方が良い。国語、理科、社会は受験者平均で乗り切る。
・筑駒は、これまでの成績を見たらギャンブル。しかし本人の第一志望なので回避しないで受ける。だとすると、得意なものを極限まで上げて攻める。算数が本番でできなかったら潔くあきらめる。国語は受験者平均まで取れるようにするためSS、過去問を丁寧に解き直す。理科は模試レベルの難度と範囲の出題はないと思ったので過去問をやりこむ。社会は、簡単な歴史を仕上げて後は正誤判定のレベルを上げるために過去問の解き直し、筑駒型の模試を受ける、時事の知識を付ける、できなかったらあきらめる。
という方針で臨みました。
正直同じ戦略を取ることは全くお勧めしません。私自身が受験生であれば確実に「弱点補強」をやりこんでいます。子供の性格は違いますので算数をやらずに社会と国語やりこんだらモチベーション下がっていたと思います。
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コメント
この度は合格、誠におめでとうございます。
数年前からブログを拝見しており、いつも大変参考にさせていただいております。
当方は来年中学受験を迎える親です。
お忙しい中、大変恐縮でございますが、
①ご子息が算数が特になった経緯・理由、6年を迎えるまでの勉強方法、
②新6年カリキュラム開始のこの時期において、算数を含めて4科目、具体的にどのような勉強をしていたのか、
③各科目、サピックスのテキストはどの程度こなして、テキスト以外にも問題集を取り組んでいたのか、取り組んでいたとしたらどのような問題集を使っていたのか等
をご教示いただければ幸甚に存じます。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。新6年頑張ってください。
やっていたことは、折々書いていると思いますので、詳しくは過去記事ご参照ください。
https://sapixpapa2.mars-northgate.net/archives/575
1.算数は低学年からパズル系、算オリあたりから入っています。公文もやっていました。
2.春ごろの勉強やっていたことをご参照ください。理科社会はコピーを取って2周、算数は数日に分けてやる。国語も同じようにやっていました。
3.算数は過去問を解き進めていましたましたが、理科社会は基本サピ、国語も
井上若杉先生の本とかですかね。これも1月から5月くらいまでのところに書いてあります。理科社会はサピのテキストやりこむのがいいと思います。
早速お返事をくださり、誠にありがとうございます。
ご子息をモデルケースとして、ご教示いただきましたことを参考に、これから1年間取り組んでいきたく存じます。
大変ご多忙かと存じますが、記事の更新楽しみにしております。
どうぞよろしくお願いいたします。